1968年メキシコシティで開催されたオリンピックでは、陸上競技場に初めて土の代わりに合成素材を使用した全天候型トラックが採用されました。
トラック・フィールド競技のためにポリウレタン舗装したもので「スコッチテープ」で有名な「3M社」の商標。3M社のブランドイメージであるチェック柄から「タータントラック」と命名されました。
プーマ社はタータントラック専用のトラックシューズの開発を開始。
プーマ「297番」は1970年代初頭に登場した合成舗装専用のトラック・フィールドモデルです。
当時の広告から
“The Puma Lineup For Track.”
「トラック競技のためのラインナップ」プーマ1970年代の広告です。
#297
プーマはトラック競技のトップスターのためにトップランクのトラックシューズを製作しました。
現在、偉大なアスリートはトラックシューズを着用するのが一般的。「プーマ #297」はタータン・トラック(ラバー系の樹脂舗装の走路)やシンセティック・トラック(合成素材を使用したトラック)のために特別に設計されたシューズです。
アッパーには最高級の赤のベロア・カンガルー革を使用。白のプーマ・ストライプがコントラストを生んでいます。
ラバーソールにはトラック面をしっかりとらえるスパイクピンを装備、取り外し可能の6本タイプです。ヒール部分にはパッドが入っています。
広告に使用された写真で、陸上選手が#297を着用しているイメージを演出しています。