ナイキ・エアスーパードーム(Nike Air Superdome)は1990年代初頭に登場、フルレングス・エアを搭載した軽量トレッキングシューズ。
1990sテイストのポップなネオンカラーが目を引く、個性的なアッパーは完全防水仕様。オリジナル・スーパードームには高機能素材ゴアテックス・ブーティが採用されていました。
ナイキ・エアスーパードーム新作・新色コレクション(amazon)
オリジナル。1990年製エアスーパードーム
カナダ・オリリア在住。Etsyで1990年代の古着屋やスニーカーなどのビンテージアイテムを販売するFleecenStuffさんのコレクションより。1990年代初頭に発売されたエアスーパードームのファーストモデル。
箱の有無は記述されていませんが、使用感が全く無く綺麗に保存されています。
ピンクとブルーの個性的な配色もキープしており、アウトソールの摩耗も無い完璧なデッドストックです。
サイズはUSメンズ 9、中国製。
「ハイク・ナイキ・ニューヨーク」の展示された、 1990年製エアスーパードーム
こちらは、ナイキの期間限定ショップに展示されたナイキ・エアスーパードームの1stオリジナル。
ニューヨークを拠点とするブランド「ステイプル・デザイン」を率いるジェフ・ステイプル氏のインスタより。
ナイキラボACGのホリデーモデルを記念して2015年ニューヨーク・バワリーに登場したポップアップショップでは「ハイキング」をテーマに過去の名作モデルを展示。1990年代初頭のクラシックモデルとして、エアモワブやエアテラといったカルトな名作と共にエアスーパードームが選ばれています。
発売当時のカタログから
エアスーパードームは雨天や雪山などに対応する、全天候型トレッキングシューズとして1990年に登場。
エアスーパードームACG
フルレングス、ナイキ・エアソール・ユニット
ゴアテックス・ブーティ
3/4レングスのタックボード
スチール製の補強芯材
ポリウレタン製のフットフレーム
ソリッドラバー・アウトソール
サポートストラップ「Riteflex」
発汗の際の水蒸気を排出し、水の浸入を防ぐハイテク素材「ゴアテックス・ブーティ」を採用し、ソールにはフルレングスのエアソールを搭載。
インパクトのある蛍光系の配色は、1980年代後半から90年代初頭にかけてのナイキ・アウトドアの「ベーシックカラー」です。
「ガリッシュな配色は好みが別れる」「高防水、高性能」 当時のレビュー記事より。
北米のアウトドア情報誌「バックパッカー・マガジン」1992年5月号から。
「本物のバックカントリーのための本物のブーツ」と題し、防水テストを中心に各ブランドのアウトドアブーツの性能をレビュー。
ハイテック・ダボスやアゾロ AFX 570、メレル・ブレーザー GTX、アディダスのトレッカーなどベーシックなデザインのブーツが並ぶ中、蛍光ピンクのエアスーパードームは確かにインパクトがあります。
レビューでは「ガリッシュ」(けばけばしい)という厳しい意見も。
美的観点から言うと、ストライプに使用された赤紫色のネオンカラーや、ブーツ・トップ部分から2インチ飛び出したホットピンクのシュータンに関しては、どちらも、我がクルーは関心を示しませんでした。
また機能的な面でも、タン部分がロート状に反り返り、ブーツの中に石が入りやすいなど気に入らない所はあります。
それでも、高いトラクション性能のラバーソールや、ボリューム感のあるポリウレタン製のランド、アッパーを覆う斬新なナイロン製ケージなどによる安定性の高さを考慮すると、このブーツを高く評価せざるを得ません。
見た目の印象の、いくつかの小さな欠点にかかわらず、ナイキは優れたパフォーマンスを示しました。
ゴアテックス製のブーティは、ドライ感をかなりキープ。
シューズトップ部には着用時に必須となるレースフックを装備しています。また、どうしてもレザー素材だとダメージが大きくなりがちな、トウボックス周りにはワイドな「ランド」が装備されています。
特に点数の良かったのはソールの評価で5点満点中4.5点。安定感と防水性は4点と高得点をゲットしていますが、アッパーデザインは3点という結果に。1992年のバックパッカー達には「登山にピンク」は早すぎたようです。
高評価:トラクション性能の高いソール、ドライ・ゴアテックス製ライナー
低評価:けばけばしい(ガリッシュな)配色、レースフックが弱い
初期ACGの隠れた名作。 エアスーパードーム
ニューヨーク発のカルチャーメディア「ハイスノビエティ」
2014年6月に特集された「ナイキACG・歴代トップ25」という企画記事から。
The 25 Best Nike ACG Models of All Time : highsnobiety.com
ナイキのアウトドア・カテゴリ「ACG」から、歴史に残る名作トップ25モデルを選出という魅力的なこの企画。
ここではエクストリームなトレッキングシューズの古典としてエアスーパードームを選出しています。
「選考委員長」は、スニーカーの歴史研究家で、スニーカーライターとして知られるゲイリー・ワーネット氏。今は亡きロンドン発の伝説のスニーカー・プロジェクト「クルックド・タンズ」の元メンバーとしても知られる人物です。
イラストレーションは、スニーカーを題材としたアートワークで知られるダン・フリーバーン氏によるもの。2007年に登場したマックスエアバージョンを元に描かれています。
1991年に価格225ドルで登場。ナイキ・エアスーパードームは、非常に高価なシューズでした。
2014年の人々でも「うなる」値段ですが、信じられないことにそれは23年前の値札ということです。
その仕様は、
- フルレングスのナイキエア
- ゴアテックス製ライニング
- カゴ状のサポート・ストラップ
- 全て防水仕様
- 保護性の高いミッドソール
配色も含め、ナイキ・バルトロのアップデートバージョンといった印象であり
関連記事:ナイキ・バルトロ・ハイ(Nike Baltoro High)
サイズ感という点については、ナイキ・ラバドームが持つコンセプトへの最終結論なのでしょう。
関連記事:ナイキ・ラバドーム(Nike Lava Dome)
確かに2000年代初頭にゴアドームという人気ブーツがリリースされましたが、こちらはトレイル用としてではなくストリートアイテムとして火がついたモデル。
一方、スーパードームは極限状態のオフロード向けに開発されました。
2007年スーパードームはゴアドーム・タイプのソールユニットを装備しアップデート。予期せぬレトロモデルとしてリリースされています。
関連記事:ゲイリー・ワーネットが選ぶ「ACG」名作スニーカー 25選!
マックス・エアを搭載した復刻モデル。
2007年の秋冬コレクションとして突如登場したスーパードーム。エアマックスのソールシステムを新たに搭載し、海外限定リリースされた復刻モデルです。
アクセントに蛍光系のピンクやブルーを配するなどオリジナルのデザインを再現。ソール部分の「窓」の付いたビジブル(見える)エアはもともとあったような違和感無いアレンジで、タウンユースでの汎用性をプラスしています。
国内では、gettryやskitなどのセレクトショップで販売されました。
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