1981年に誕生したナイキ初のアウトドアシューズ。
トレイルランニングやハイキング用に開発された軽量モデルで、同時期にリリースされた「マグマ」「アプローチ」とともに、1989年からスタートした「ACG」をはじめとする、ナイキのアウトドア・カテゴリーの基盤を作ったスニーカーです。
ナイキ初のアウトドアシューズ
記念すべきアウトドアシューズ第1号の広告(1981年)。
(左より、ラバドーム、アプローチ、マグマ)
広告では登山家ジョン·ロスケリー氏(左)とリック・リッジウェイ氏の記念写真(1978年)をフィーチャーしています。
登山家の間では「世界一登ることが難しい山」として知られるパキスタンの「K2」の登頂に、1978年9月アメリカ人として初めて成功した両氏は、アプローチシューズとしてナイキのランニングシューズ「LDV」を着用。
アウトドアブーツに「軽さ」を求める声があったので、3つの専用シューズを作りました。というプロモーションです。
リック・リッジェウェイ氏とジョン·ロスケリー氏が
K2登山で撮影した写真。正直なところ、この写真を見た時、
私たちナイキはハイキングブーツを作るつもりはありませんでした。しかし、それは
改めて考えるきっかけとなりました。「世界クラスのアスリートが
さらに早く、さらに遠く走ることを
手助けできる技術が、私たちにあったならば…。」「なぜ私たちは、砂漠や川、渓谷、そしてカシミールの氷山などで、
トレッキングする人々を手助けできなかったのか?」それから3年かかりましたが、
しかし私たちはやりとげました。遂に完成、
「ラバドーム」「マグマ」「アプローチ」
の3モデルです。
あなたが持っている
古典的なハイキングブーツとは決定的に違います。最も重い「マグマ」でさえ、およそ500グラム。
あなたの靴の重さ2700グラムはそのまま、
あなたの背中に「どすんと乗っている」のと同じということです。ご理解いただけるでしょう。
しなやかで頑丈。速乾性のデュロメッシュ(DuroMesh)素材を搭載したラバドームは、ハイキングに最適です。
元祖、軽量ハイキング・シューズの傑作
The 30 Most Influential Sneakers of All Time : Complex
ナイキ・ラバドームを「最も影響力のあるスニーカー」と絶賛するのは、ニューヨーク発のファッションメディア「コンプレックス」。
コンプレックス恒例のスニーカー・ランキング記事で、ラバドームは「史上最も影響力のあるスニーカー、ベスト30」の堂々14位に選出されています。
また、その解説ではラバドームはナイキ・アウトドアカテゴリー「ACG」の始祖であり、
ラバドームが誕生しなければ、名作「モワブ」も当然誕生しなかった、と絶賛しています。
ナイキ・ラバドーム(1981年)
軽量ハイキングシューズというコンセプトは、ラバドームの誕生により生まれました。
そのデザインは大きな声で自己主張はしないものの、デュロメッシュ素材を採用した「ハイブリッド」なデザインは、丈夫でスポーティー・エレガントな存在感があります。
由緒ある「ACG」ラインが本格的にスタートするのは、ラバドームのリリース後、8年先のことになりますが、しかし、これは長年にわたるナイキの革新の特徴である、挑戦というカテゴリーの始まりです。
ですから、ラバドームがなければ、モワブのようなスニーカーは存在しなかったでしょう。
また、私たちがアウトドア・フットウエアで連想する配色。たとえば、華やかなアースカラーと調和する鮮やかなオレンジやパープル、といったカラーリングは決して発展しなかったかもしれません。
ラバドームは、時代を超えた傑作モデルです。
関連記事:ナイキ・エアモワブ(Nike Air Mowabb)
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