ルーツはサッカーシューズ。歴代アディダス・サンバを振り返る

adidas Samba (1950)

adidas Samba (1950)
via Sneakers Magazine


製靴工場としてアディダスのスタートが1949年、同年に「スリーストライプス」の商標を登録。

ロングセラーモデル「アディダス・サンバ」はプロトタイプとしてこの年すでに存在し、翌年1950年にデビューしています。

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3本線を配したシューズとしては最古のモデルのひとつであり、ソールにスパイクではなくゴムを採用したことで、結果的に「ストリートで着用できるサッカーシューズ」となったスニーカー・クラシックス。

ロンドン在住の作家サム・ディス氏が「ヨーロッパのエアジョーダン」と形容するように、特に、イングランドのフットボール(サッカー)ファンでサンバを履いたことのない人はいない、と言っても過言ではないほど、アディダス・サンバはサッカー・カルチャーと密接な関係にあります。
 
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1950年:初代モデル。 冬期用サッカーシューズとして登場

現在も現役モデルとしてリリースされ続けている「アディダス・サンバ」の誕生は1950年。

そのルーツは冬期用のサッカーシューズとして、凍って硬くなったピッチの上でもプレイできるように開発されたモデルです。

adidas Samba (1950)

adidas Samba (1950)
via adidas


当時のサッカーシューズの主流がミッドカットであったため、その流れに従いファースト・サンバもミッドカット。

大きな特徴は発泡ゴムのアウトソールにあけられた3つの穴。
体重をかけた瞬間に、吸盤の働きで硬い地面をつかみ、滑りを防止するというものです。

adidas Samba (1950)

via adidas

サンバとして初めてリリースされたモデル。冬期のサッカーの試合で、凍った芝生でもグリップを提供するために開発された。

Um Fussballspielern Halt auf winterlichem Rasen zu bieten, wird der Samba erstmals vorgestellt.

adidas Samba ADV Weartest

adidas Samba (1950)

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1954年のFIFAワールドカップ・スイス大会で西ドイツは、国際試合で4年間無敗であった強豪ハンガリーを下し、初優勝を果たしています。


アディダスはスパイクシューズの開発でも西ドイツ代表の足元を支え、真っ白な3本線のサッカーシューズは一躍メジャーブランドに。

1962年:ミッドカットからローカットに。 ブルーのソールがこの時代の特徴

当時のサッカーシューズの主流がローカットであったため、その流れに従いローカットに。

adidas Samba (1962)

adidas Samba (1962)
via adidas


ヒール側のミッドソール(ヒールウェッジ)はベージュの発泡性ゴム製。

穴のあいたラバー製アウトソールがブルーなのがこの時期の特徴です。

adidas Samba (1962)

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穴あきソールは室内スポーツでも効果を発揮するため、インドア・シューズとしても人気モデルに。

ローカットになり、ソールとレーシング・システムも新しいものに。サンバのデザインが進化していきます。

Durch einen niedrigeren Schaft, eine neue sohle und einem neuen Schnürsystem entwickelt sich das Design des Samba weiter.

adidas Samba (1962)

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1972年:ソールが一新、ガムソールに。 「サンバらしさ」がここで完成

アウトソールのデザインが一新。天然ゴム系素材のいわゆる「ガムソール」に変更。

adidas Samba (1972)

adidas Samba (1972)
via adidas


3種類の滑り止め(大きな3重丸とトライアングルパターンと波模様)を組み合せ、効率的にグリップ力を高めるためのデザインに。

adidas Samba (1972)

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(滑り止めの)役割を果たす「穴」が再設計され、現在クラシックなサンバの形として知られるシルエットに。

Zum spielen in der halle wird der Samba re-designed und erhält die Silhouette die heute als die klassische Samba form bekannt ist.

adidas Samba (1972)

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1974年:3つの「穴」が復活

adidas Samba (1974)

adidas Samba (1974)
via adidas


吸盤の働きをする3つの「穴」が復活、前モデルのアウトソール・パターンに追加されます。

adidas Samba (1974)

via adidas

ホールド感の向上をめざし、(カップ状の)3つのサクション・フィールドがソールに追加される。

Für besseren halt werden drei weitere Ansaugfelder in die sohle eingesetzt.

adidas Samba (1974)

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1987年:タンが長くなる

当時のサッカーシューズの主流が「長いタン」であったため、その流れに従いタンが長くなります。

adidas Samba Classic

adidas Samba Classic
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写真は海外限定発売(国内では並行輸入品として現在購入可能)の現行モデル。

サンバ・クラシックから、長く幅の広いタンのモデルが初めてリリース。現在でもこのモデルは発売されています。

Der Samba Classic wird zum ersten mal mit der verlängerten Zunge vorgestellt und wird heute noch so verkauft.

adidas Samba Classic

via amazon


adidas Samba Classic

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1995年:アディダス・オリジナルスに仲間入り

カジュアル・カテゴリー「アディダス・オリジナルス」からストリートアイテムとして復活。サンバがスニーカーの定番として根付いているイギリスなどヨーロッパを中心に展開。

adidas Originals Samba OG

adidas Originals Samba OG
via adidas


ワールドカップの開催に合わせ、今年2018年、国内でもめでたく本格復刻を果たしています。

adidas Originals Samba OG

via adidas

アディダス・オリジナルス・コレクションからリリース開始。

Der Samba wird teil der “Originals” kollektion.

adidas Originals Samba OG

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