アディダス・サンバ(adidas samba)は1950年に登場したサッカーシューズ。アディダスシューズのなかでももっとも古いモデルのひとつであり(アディダス創立は1949年8月)、全世界で3500万足以上の売り上げを誇るアディダスのロングセラー/ベストセラーモデルです。
フットボールのためのマルチパーパスブーツ(多目的ブーツ)として開発され、円形グリップゾーン仕様のアウトソールは滑りやすい地面に威力を発揮。冬期のピッチ(サッカーグラウンド)や屋内の練習用として、またインドアサッカーやフットサルシューズとしてもアスリートの足元を支えてきました。
黒を基調としたカラーリングから「ブラックトレーナー」というカテゴリーが生まれ「バンバ」や「マンバ」などの派生モデルが続々登場。グリップ性能が非常に高く機能的なデザインは「ユニバーサル」や「ミュンヘン」などのインドアシューズの原型にもなっています。
1970年代に入りイングランドのフットボールサポーターから発生したサブカルチャー「フットボール・カジュアルス」によって再解釈され、ユニフォームとしての定番シューズに。
細身でスタイリッシュなフォルムはストリートアイテムとしても絶大な支持を得る一方、スポーツシューズとしても現役であり続けるオールドスクール・スニーカーの名作です。
目次
「サッカーの伝統」を再現した復刻モデル
古典的なフォルムを再現し、アディダスの国内カタログに復活を果たした復刻モデル。
黒レザーにホワイトストライプは伝統的なサッカーシューズの仕様。細身のシルエットと、ガムソールなどのディテールは1970年代初頭のフォルムを踏襲しています。
アディダスUKの製品説明より。
adidas Originals Samba OG Shoes : adidas UK
クラシックな外観と雰囲気を再現した、本格的な「サンバ」
ピッチ(サッカー・フィールド)から生まれたサンバは、時代を超越したストリートスタイルのアイコンです。
しなやかなレザーとスエードの装飾を施した、「遺産」に忠実な一品です。
アディダス・サンバとは
アディダス・サンバ(adidas samba)は1950年に登場したサッカーシューズです。
アディダス創立年の1949年から開発がスタート。
創設者であるアドルフ・ダスラー氏自身が設計したシューズとしては(現役モデルのなかでも)最古のモデルです。
1950年に開催されたワールドカップを記念して、開催国ブラジルを代表する音楽「samba」の名前がつけられています。
サンバは、通常のスパイクが「効かない」ような過酷なコンディションである、冬のピッチ用に開発されたモデル。
アウトソールに「吸盤の仕組み」を取り入れることで、凍った芝や凍った水たまり、硬い地面で威力を発揮します。
屋内の硬い床にも最適なことからトレーニングシューズとして、また、インドアサッカーやフットサルシューズとしてもアスリートの足元を支えてきました。
サンバはその長い歴史の間に、何度もモデルチェンジを繰り返しています。
最初期のミッドカットブーツに始まり、「青いアウトソールの時代」、「白のトゥガード、ヒールパッチの時代」、「ガムソールの時代」へと続きます。
サンバの原型モデル
靴職人アドルフ・ダスラー氏が「アディダス」を設立したのが1949年。
同年サッカーシューズ「サンバ」のプロトタイプが誕生しています。
冬期用サッカーブーツとして開発されたもので、ハーフブーツタイプのフォルムは当時のサッカーブーツ「エース」のデザインをベースにしています。
アディダスの「3本線」は、トラック競技用のスパイクでは既に登場していましたが、このサッカーシューズには3本線はまだありません。
補強用のステッチが施されたのみで、当時のアディダスロゴが刻印されています。
通常のサッカーブーツとの大きな違い、その大きな特徴はアウトソールのデザインです。
スタッドはなく、フォアベルク社製の軽量ラバーソールを採用。ソールには円形の穴がいくつかあけられています。
これは冬期のグラウンドにおいて、凍った芝生や凍った水たまり対策で開発されたもの。
地面を踏み込んだ時に、穴の中の空気が外に逃げ真空状態に。「吸盤」の原理を用いグリップが効くように設計されています。
1949年に生まれた「吸盤」ソールは、デザインを変え、その後のアディダスシューズにも採用されています。
サンバ 最初期バージョン
1950年に登場したアディダス・サンバの最初期モデル。
アディダス・アーカイブの製品説明によると
非常に硬い地面や、冬期の過酷なピッチコンディション、そして屋内での使用のために設計された、最初の多目的シューズ。
素材はアッパーが牛皮製で、ライニングは羊革を使用したミッドカットフォルム。
側面にはホワイトの3ストライプスが配されています。
アウトソールは発泡ラバー製で、滑り止め用の穴は3つ。
穴の配置も前出のプロトタイプとは異なります。
また爪先にはトウガードが装備されるなど、その後のサンバのディテールが既に登場しています。
サンバ 1962年バージョン
ドイツ、イギリス、北米向けにフットボールシューズとして公式リリースされた(アディダスカタログに登場した)1962年モデル。西ドイツ製。
アッパーは撥水加工が施された牛革製で、鮮やかなブルーのアウトソールにはヘリンボーンパターンの溝が施されています。
4カ所の穴が開いたソールは「吸着カップ・ラバーソール」(suction-cup rubber sole)、「(青い)吸着式オリンピア・ソール」(blue suction-type Olympiasole)などとネーミングされています
ブルーのソールが特徴のフォルムは、1962年から1967年まで採用されたデザイン。
バリエーションとして、シューホール部分が「ただの穴」のバージョンと、金属製の「ハトメ」が装備されたバージョンがリリースされています。
アディダス・アーカイブの製品説明より
サンバ
アディダス・サンバは、アスリートに絶大な支持を得たフットボール(サッカー)シューズです。
硬いピッチ(フィールド)や凍ったピッチだけでなく、インドア・スポーツ用にも最適なモデル。
この時期のサンバは、製品番号139番(北米とイギリスでは190番)として、ドイツ国内で製造されました。Samba
The “Samba” football shoe was a popular choice for hard or icy pitches, but also for wearing indoors. This particular shoe with article no. 139 (190 for US and UK market) was made in Germany.
デザインと革新
アディダス・サンバは、硬い地面にも、柔らかい地面にも対応するように設計されています。
ですから、屋外でも室内でも着用可能です。Design and Innovation
The shoe is designed for hard and smooth surfaces. It can be worn both outdoors and indoors.
素材
アッパーは、特製なめしを施した黒塗りのカウハイドレザー製(撥水加工済み)。裏地にはカーフレザーを仕様しています。
インレイソールもカーフレザー製。フォームクッションは厚さ3mmです。インソールはクロムなめしを施したスプリットレザー製。
ヒールウェッジは厚さ7mm、ベージュの発泡ゴム製。
アウトソールは厚さ10mm、ブルーの発泡ゴム製。
爪先のプロテクターは厚さ2mm、高面圧ゴム製です。Materials
The upper is made of black, specially tanned cow hide (water-repellent). The back lining is made of calf leather.
The inlay sole is made of calf leather backed with 3mm foam.
The insole is made of chrome splits. The heel wedge is made of beige 7mm cellular rubber, the outsole of blue 10mm cellular rubber. The toe protector is made of compact blue 2mm rubber.
発売当時のカタログから。
1962年にチリで開催されたFIFAワールドカップを記念して発行されたアディダスのフットボールカタログ。サンバがアディダスの公式シューズとしてカタログに掲載された最初期のものです。
アウトソールの機能から「アディダスの吸盤シューズ サンバ」(adidas Saugnapf schuh model samba)と紹介。
フットボール・トレーナー、ポール・オズワルド(Paul Osswald 1958年ドイツ・サッカー選手権においてアイントラハト・フランクフルトを優勝に導いたトレーナー)をフィーチャーし、サンバの性能を解説しています。
アディダスによって開発された吸着シューズは、固い地面や氷のスポット、雪で覆われたグラウンドに最適です。
1962年北米向けに発行されたアディダス・ベースボール/フットボール・カタログより。
サンバはアメリカでアメリカンフットボールの冬期用シューズとしてもデビューしています。「チャンピオンシップゲームで使用」という記述からサンバがトレーニングだけでなくプロ仕様のゲーム用シューズであったことがわかります。
1966-1967年版、西ドイツ市場向けアディダス・スポーツカタログより。
サッカーシューズのページに掲載された「吸盤シューズ」サンバ。
製品説明には「どんなグラウンドでもプレイ可能にするシューズ。青い吸引式オリンピアソールが屋内だけでなく、雪や氷、ハードな極寒のグラウンドなどあらゆるコンディションに対応します。」と書かれています。
アディダス「サクションカップ・サンバ」
雪や氷のある凍結したグラウンド。さらに硬い地面や、屋内ホールのためのシューズ。
そんな特別なシューズを、1949年に世界で初めて設計したスポーツシューズ工場がアディダスです。adidas – “Saugnapfschuh Samba”
Als erste Sportschuhfabrik der Welt entwickelte adidas schon 1949 diesen Spezialschuh für gefrorenen Boden, Schnee, Eis, für die Halle und für harte Plätze!
掲載写真は、1966年2月23日ロンドン・ウェンブリー・スタジアムで行われた国際試合。
イングランド対西ドイツの模様(1-0でイングランド代表が勝利)。
「21人の選手がアディダスを着用しています」とアピールしています。
さらに、ドイツのサッカークラブ、ボルシア・ドルトムントの名フォアード、ローター・エメリッヒ(Lothar Emmerich)をフィーチャー。アディダスを愛用していることをアピールしています。
サンバ 1968年バージョン
1968年、アディダスはサンバのデザインを一新しています。
着脱のための、かかとのプルストラップはヒールパッチに変更。
爪先のトゥガードは白のラバー製に。
4つ穴(吸着盤)仕様のアウトソールは、ヘリンボーン柄から、のこぎり状の溝を施した、リップル(波紋)ソールに変更しています。
1968年にドイツ国内で発行されたカタログから。
120か国の何百万というスポーツマンが、アディダスを愛用しています。
Millionen Sportler aus 120 Nationen tragen adidas.
アディダスの吸着盤シューズ「サンバ」
凍った地面や雪、氷の上など。そして屋内ホールのような、硬いコート専用のスペシャルモデル!
安定性を提供し、カーペットのような柔らかさを保証します。
最高品質のフルグレインレザーを採用。アッパーにはパッドを搭載。
ヒールクッションは新仕様です(ドイツ連邦実用新案で保護されています)。新しくなった吸盤付きアウトソールは、ノコギリ模様のプロファイル。
ラバー製チップガードが足先を守ります。190 adidas-saugnapfschuh SAMBA
Spezialmodell für gefrorenen Boden, Schnee, Eis und für die Halle sowie für harte Plätze! Bietet Standsicherheit und gewährleistet teppichweichen Auftritt. Bestes Rindboxoberleder. Gepolsterter Schaftabschluß mit der neuen Fersenpolsterung. (DBGM geschützt). Neue adidas-Sägeprofilsohle mit Saugnäpfen sowie Gummispitzenschutz.
たとえ地面がどんなコンディションでも、プレイを可能にするシューズ!
アディダスの新型「リップル・ソール」が安定した足場を確保。
試合中、対戦相手への怪我を限りなく減らします。硬く凍った地面や、雪や氷はもちろん、室内でも使用できるスペシャルシューズ。
最高級の牛革を使用した、アディダスの最高品質モデルです。The shoe which permits play to go on no matter what the condition of the ground! Sure-footing is provided by the new adidas-ripple sole and possible injures to the opponent are lessened considerably. A shoe especially for hard and frozen grounds, snow and ice, as well as for indoors. Made of the finest oxhide and featuring all the adidas qualities.
adidas samba 1971
アディダス・サンバ 1971年モデル(adidas samba 1971)image from adidas
(写真上)1971年のアディダスカタログより。1968年にリリースされたサンバとほぼ同じデザインで掲載されています(ここではアウトソールの土踏まず部分にのこぎり状の溝が追加されています)。
柔らかく軽い素材で足を守るというコンセプトの新仕様「ソフトプロテクト」(SOFTPROTECT)搭載で、これはサッカーシューズとしては初めて採用されたパッドのこと。かかとや足首、アキレス腱の保護のために履き口周りからかかとにかけてクッション材が入っています。
ソフトプロテクトのアッパーはサッカーシューズのトップモデル「アディダス 2000」(写真下)と同じ構造で、このカタログではアディダス2000の冬期モデル/インドアモデルという位置づけでサンバを紹介しています。
アディダス 2000 1971年モデル(adidas 2000 1971)image from adidas
adidas samba 1972
アディダス・サンバ 1972年モデル(adidas samba 1972)image from adidas
(写真上)1972年ドイツ市場向けのサッカーカタログに掲載されたサンバ。アウトソールはガムラバー製の「スリーゾーンソール」が採用され、現在のいわゆる「サンバらしいデザイン」がここで登場しています。
スリーゾーン・ソール(3-Zone Sole)は当時アディダスが開発したアウトソールパターンで、「ストップ」「ターン」「グリップ」に効果のあるパートがひとつの面に共有しており、特に屋内向けに特化した構造になっています。
同ソールはこのカタログで登場したトレーニングシューズ、「ユニバーサル」(Universal)と「ミュンヘン 72」(München 72)にも搭載されており、それぞれサンバの派生モデルであることがわかります。
アディダス・ユニバーサル 1972年モデル(adidas Universal 1972)image from adidas
1972年に登場したホワイトレザーアッパーのインドアシューズ「ユニバーサル」(Universal)。反転したカラーリングはまさにサンバのホワイトバージョン。
アディダス・ミュンヘン 1972年モデル(adidas München 72)image from adidas
1972年開催のミュンヘンオリンピックを記念してリリースされたスエードモデル「ミュンヘン 72」(München 72)。「手頃な価格の多目的シューズ」(Preiswerter Mehrzweckschuh für höchste Ansprüche.)と紹介されています。
スリーゾーン・ソール(3-Zone Sole)image from adidas
スリーゾーン・ソールの最初期バージョン。1972年製アディダス・ユニバーサルに搭載されたもの。
adidas samba 1975
アディダス・カタログ イングランド版 1975(adidas catalogue UK 1975)image from adidas
(写真上)1975年イングランド向けのアディダス・スポーツカタログより。
サッカー用トレーニングシューズのページにはサンバに加え、サンバをベースにした兄弟モデルともいえる派生モデルが登場しています。左よりサンバ、バンバ(Bamba)、コーチ(Coach)、キック(Kick)。
サンバ(Samba):カタログの商品説明には「雪や氷、凍結したグラウンドのための、またインドアワークのためのスペシャルモデル。」と書かれています。またここでのサンバは前出(1972年)のガムソールバージョンではなく、1966年、1971年に掲載されていたデザインと同タイプ。同時期に複数のデザインが流通していたことが分かります。
バンバ(Bamba):「アディダス・サンバのすべての技術的特徴を備えた特価バージョン。理想的なサッカートレーニングシューズです」
コーチ(Coach):「柔らかいカーフレザーとソリッドなブラックアッパー、ホワイトストライプが特徴の新しいコーチ用シューズ。新型ソールは関節損傷に対する予防効果の実績があり、1974年のリリース以来大成功を収めています。」
キック(Kick):「スプリット・レザーを使用した全天候型のトレーニングシューズです。ブラックアッパーにホワイトストライプ、爪先専用のガードと保護用ヒールウェッジ仕様で、1974年のリリース以来、非常に耐久性の高いガムラバーとコストパフォーマンスの高さが人気です」
アディダス・サンバ/バンバ 1975年バージョン(adidas samba/bamba 1975)image from adidas
(写真上)前出と同年(1975年)に発行されたドイツ市場向けのアディダス・スポーツカタログより、フットボール(FUSSBALL)コーナーに掲載されたサンバ(左)とバンバ。サンバはガムラバーのアウトソール・バージョン。バンバは1960年代後半からのサンバのデザインを受け継いでいます。
当時は黒ベースに白ストライプという配色が定番だったフットボールシューズですが、このカタログでは、黄色や赤のストライプが入った鮮やかなカラーリングが続々登場(写真下)。バンバもレッドのストライプを配しています。
アディダス・カタログ ドイツ版 1975(adidas catalogue german 1975)image from adidas
(写真上)1975年ドイツ市場向けカタログには、鮮やかなイエローやレッド・ストライプのフットボールシューズが登場。特に目を引く(上段右から2番目の)青黄のスパイクは、当時バイエルン・ミュンヘン(ドイツのプロサッカークラブ)のストライカーであったゲルト・ミュラー(Gerd Mülle)のシグネチャーモデル「ゲルト・ミュラー・ブルースター」(Gerd Müller Blue-Star)。
adidas samba 1980
アディダス・カタログ イングランド版 1980(adidas catalogue UK 1980)image from adidas
(写真上)1980年に出版されたイングランド市場向けのアディダス・フットウエアカタログより。
サンバはフットボールやラグビーのためのトレーニングシューズ「黒のトレーナー」(Black Trainers)として掲載されています。
本カタログでは兄弟モデル「バンバ」(写真2段目右)「キック」(3段目右)に加え新たに「マンバ」(Mamba 3段目左)が登場。コーチ用シューズは「VIP」(1段目)と名前を変え登場しています。
アディダス・サンバ 1980年モデル(adidas samba 1980)image from adidas
(写真上)前出のカタログ(1980年UKカタログ)のサンバを拡大したもの。
製品説明には「アッパーはオックスハイドレザー(牛革)、ソールはラバー製。補強ラバートウ仕様。足首周りとヒール部分にはパッドが入っています。」と書かれています。
1968年モデルのマイナーチェンジバージョンといった印象で、ヒールパッチにはトレフォイル(三つ葉マーク)が登場しています。アウトソールのパターンも変更され、グリップゾーン(凹部分)はラグビースパイク(写真下)が反転したようなレイアウトになってています。
ラグビーのアウトソール(アディダス・ブレイクアウェイ 1980年モデル)image from adidas
同カタログ(1980年UKカタログ)に掲載されたローカット・ラグビーシューズ「ブレイクアウェイ」(breakaway)のアウトソール。黄色のナイロンソールに7つのスタッズ仕様。
新生アディダスとサンバ・クラシック
1978年創設者アドルフ・ダスラーは78歳で死去。
アドルフが亡き後、妻のカタリーナ、そして息子のホルストが会社の経営を引き継ぎますが、1990年7月7日、フランス人実業家ベルナール・タピ氏に会社の株式を売却。
さらに2年後の1992年、タピ氏はアディダスをフランスの銀行「クレディ・リヨネ」に売却。
アディダスにおけるダスラー家の時代はここに幕を下ろします。
新生アディダスがスタートすると、サッカーシューズの定番モデルとして、あらためて名作サンバをリリースしています。
1992年北米国内向けに発行された、
アディダス・フットウェア・カタログ1992年春夏版より(サンバは左下)。
サンバ
アッパー:しなやかなフルグレインレザーを使用。裏地には(吸湿・即乾・耐摩耗性に優れた)キャンブレル繊維を採用しています。
アウトソール:単色のスリーゾーンプロフィール。
コートに跡が残らない「ノン・マーキング」タイプのシェル・ソールです。トレーニングや室内スポーツでのプレーを対象としたモデル。様々な床に対応しています。
サンバに加え、新作「サンバ・クラシック」が登場(右下)。
新作「サンバ・クラシック」と「サンバ」の(このカタログでの)デザイン的な違い。
サンバはオールレザー。サンバ・クラシックは「タン」部分が合成素材です。
また用途的な違いとして、サンバはトレーニングシューズ、インドアシューズとアスリート向け。
サンバ・クラシックはカジュアルなサッカーシューズというニュアンスで掲載しています。
アディダス・サンバ・クラシック
アディダスのオリジナル・モデル。
クラシック・サンバ 90年代モデルは、世界中ほぼすべての本格派サッカー選手が着用するオリジナル、ブラック&ホワイト・シューズからのインスパイア。
アッパー:ソフトなフルグレインレザーのアッパーと起毛ナイロンのライニング。クロムレザーのインレイ・ソールが快適性を追求します。
そして、3ゾーン・プロフィールを型どった天然ラバーのシェル・ソールは、最大のグリップ性と耐久性を実現しています。
サンバ・クラシックのファーストカラーは全4色。
カラーレザーバージョンにはワックス処理が施されています。
アッパー:ソフトなフルグレインレザーのアッパー、またはワックス処理されたフルグレインレザー。
起毛ナイロンのライニング。クロムレザーのインレイ・ソールが快適性を追求。
サッカーシューズとしてはもちろん、サンバをカジュアルシューズとしても提案しています。
ベビー・サンバ
サンバ・クラシックのベビー(トドラー)バージョン。
1991年にフランス国内でリリースされたもの。
「アディダス・シューズ 1991-92年 秋冬カタログ」より。
サンバ・クラシック
古典的な様式、製法によるベビー向けシルエット。
大人モデルを「レプリカ」したものです。
アッパーにはスエード素材と、ポリウレタン・コーティングを施したレザーを使用。
ソールには半透明ラバーを採用しています。対象年齢は2歳から5歳まで。リファレンスナンバー
039269カラー
白/黒靴のサイズ
18〜27
Samba Classic
Construction classique / soudée. Tige suédine / cuir recouvert PU. Forme bébé. Semelle caoutchouc translucide. Cible 2 à 5 ans. Replica du modèle adulte.Ref
039269coloris
noir/blancpointure
18 – 27
サンバ・クラシック 復刻モデル
1980年代に登場した「長いタン」バージョンの復刻モデル。
当時のサッカーシューズの主流が「長いタン」であったため、長く幅の広いタンが採用されました。
タンには大きな三つ葉マークがプリントされるなど、クラシックディテールを再現しています。
サンバ・スーパー・スエード
1990年代のサンバ・スーパーを再現した海外限定モデル。
トゥガードタイプの古典的なサンバをベースに、スエードアッパー、長いタン、縁取られたアディダスロゴなど、90年代のディテールを継承しています。
「ビンテージサンバ」を再現した復刻モデル
2002年にリリースされた復刻サンバ。
特徴的な穴のあいたブルーのアウトソールや、かかとのプルストラップは、1962年バージョンのサンバをもとに再現しています。
関連記事:サンバ 1962年バージョン
爬虫類系サンバ
1995年に日本企画で限定リリースされたレアモデル。アッパーには爬虫類系の型押しレザーを使用。サッカーシューズな爪先のデザインも特徴的です。
ラスタカラー
2002年にリリースされた限定モデル。1970年代のデザインをベースにエチオピア国旗の配色(赤、緑、黄色)、通称「ラスタカラー」のスリーストライプを配しています。
ニット素材のサンバ
スニーカーのトレンドである「ソックス構造」をサンバに取り入れたモデル。
ハイテク・ニット素材「プライムニット」をアッパーに採用。編み上げの密度がパーツによって調整されているため、足を包み込むようなフィット感と、優れた通気性、柔軟性が特徴です。
スケートボードシューズ仕様のサンバ
2017年に登場したスケートボード専用サンバ。
古典的なサンバのシルエットをベースに、タンにはメッシュ素材を、踵部分にはヒールクリップを採用するなどの、アップデートを施しています。
リリース・プロモーションではアディダスチームから3名のプロスケーター、ロドリゴ・TX、ベニー・フェアファックス、タイショーン・ジョーンズが起用されました。
「デニス・ブセニッツ」モデル
1981年ドイツ生まれ、アメリカ・カンザス州育ちのプロスケートボーダー、デニス・ブセニッツ(Dennis Busenitz)のシグネチャーモデル。
ブセニッツ氏がドイツ時代、サッカー少年の頃に愛用していたサッカーシューズ「サンバ」をベースに、バルカナイズド製法によってスケートボードシューズにアレンジしています。
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