アディダス・ゼットエックス 500（adidas ZX 500）

「アディダス ZX 500」は1984年に登場したランニングシューズ。

自然の中を走るトレイルランニング向けに開発されたモデルで、長時間快適に安定して走るために、人体工学に基づいたデザインが採用されています。

ニューヨーク発のカルチャー雑誌「コンプレックス・マガジン」では「スニーカー・オブ・ザ・80s」の堂々ベスト12に輝く、1980年代のスニーカーを代表する名作モデルです。

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エアマックスと同じくらい名作。

The 80 Greatest Sneakers of the ’80s : Complex Magazine

アディダスZX500は、ランニングシューズ「ZX」シリーズの記念すべきファーストモデル。

一般的なスニーカーヘッドに愛されている、まではいかなくても、その登場はナイキの「エアマックス」シリーズの登場と同じくらい重大な出来事です。

バランスの良いデザインは、どんなスニーカーにおいても重要ですが、ZX500のプラスチック製レースループ、アッパーに使用されたメッシュ素材や、ナイロン、スエードのバランスは完璧でした。

登場以来約30年、あらゆる意味でZX500は未だ新鮮な魅力を放ちます。

「アディダス ZX 500は、ナイキ・エアマックスと同じくらいに重要なスニーカー」と絶賛するのは、ニューヨーク発のファッションメディア「コンプレックス・マガジン」。

コンプレックス恒例のスニーカー・ランキング記事で、ZX 500は「スニーカー・オブ・ザ・80s」の堂々12位に選出されています。

選考委員は、

• コンプレックスマガジンのエディター、ラス・ベングストン氏。
• スニーカージャーナリストの故ゲーリー・ウォーネット氏。
• コンプレックスの元副編集長で、アーセナルFCのサポーター、ニック・ションバーガー氏

の3名です。

より⻑く快適に。 トレイルランニングのために開発された「ZX」シリーズ

1984年に誕生したZXファミリーは、80年代のランニングシューズにおける大きなトピックになりました。⻑距離トレイルランナーに向けて開発した本シリーズは、ZX500を皮切りに、多くの品番を輩出しました。

悪路でも高いグリップを発揮するアウトソールの凹凸や、踵を保護するプラパーツ、そしてクッション性を高めるEVA素材を搭載したミッドソールなど、より「速く」から、より「⻑く快適に」走るための工夫が、本シリーズには詰まっていました。

adidas Originals “ZX Family”：アディダス・プレスリリース

アディダス「ZX」シリーズは、1984年アメリカ・ロサンゼルスで行なわれた夏期オリンピックに向けて誕生した「⻑距離トレイルランナー向けの」シューズ・カテゴリー。

舗装されていない⻑距離の道を、快適に安定して走行するために開発されたランニングシューズの企画です。

アディダス「ZX」シリーズをフィーチャーした1986年の広告より。

最先端を行くアディダスがなぜ、そこで「やめなかった」のか？

アディダスの辞書に「やめる」という文字はありません。

私たちは世界最高のランニングシューズ「ZX 500」を開発。
ZXシリーズとして発展させてきました。

高みを目指すこと。
確かに、ランナーそれぞれがスタイルや走行面について、個々に注意が必要である。という考え方もあります。

ZXシリーズのシューズはすべて、スポーツシューズ技術の世界的リーダーであるアディダスが細心の注意を払い、さらに専門知識を駆使して製造しています。

どのモデルも非常に快適です。
あなたにとって、ベストなランニングシューズがきっとあるはず。

ですからそれが見つかるまであきらめないで！

1984年⻑距離トレイルランナー向けに誕生した「ZX」シリーズ。

シリーズ開始と同時に初代モデルとしてリリースされたのが「ZX 500」です。

当時のカタログから

1984年フランス国内向けに発行されたアディダス・カタログより。

ZX 500は、パンチとバランス。

レース中のアスリートを保護する、初めてのランニング・シューズ。

その高い安定性、優れたフットサポートは、走行距離が多いランナー全てを対象として最優先で働くことを意味します。

オフロード・トレーニング用に特別に設計された、ダブル・スタッド・ソールは瞬発力が高く、しなやかで快適。

地面との密着性に優れ、高い衝撃吸収性を実現しています。

ZX 500
Du punch et de l’équilibre.

La première fois qu’une chaussure de running protège aussi efficacement les sportifs dans leur course!

Sa grande stabilité, son soutien et son maintien exceptionnels du pied la désignent en priorité à tous les coureurs sujets à une pronation excessive.

Spécialement conque pour l’entrainement tout terrain, impulsive, souple et ultra confortable, sa semelle à double plots en fait la vedette du running par sa bonne adhérence au sol et ses qualités d’amortissement des chocs.

オリジナル・メイド・イン・フランス

ポーランドを拠点に、スニーカー・マーケットK’LEKTでビンテージアイテムを販売する、Saganさんのコレクションより。オリジナル・ビンテージのアディダス ZX 500。

1984年製「ZX 500」フランス・メイド。

箱は無しですが、アウトソールの減りなど無くほぼ新品。非常に状態も良いオリジナル・デッドストックです。

価格は200ユーロ（約25000円）という価格にもかかわらず即完売でした。

ファーストカラー、復刻モデル

イギリスの人気セレクトショップ「サイズ?」はアディダス・オリジナルスの別注企画としてZX500のファーストカラーを再現。

待望の復刻モデルとして、2013年のリリース時には大きくプロモーションを行なっています。

オリジナルZX500はイギリスでも1980年代半ばにリリースされ、イングランドのサッカーサポーターやカジュアルス界隈などを中心にベストセラーモデルに。

復刻モデルはシルエットや質感など当時のディテールを忠実に再現しています。

adidas Originals ZX500 OG – size? UK exclusive

ファーストリリースは1984年。

道路や山野での、膨大な長距離走行を重視して設計されたZX500のシンプルなスタイルは、重要なアイテムとしてランナー達にすぐに認められました。

ヒールカウンターにはモーションコントロール／サポートシステムを搭載。

通気性のよいメッシュとナイロンベースのアッパー。

アウトソールに装備されたニップル状のスタッズはパーツごとに収納され、走行時の圧力を吸収。

これらの革新的な機能はまさに「本気」であることを意味しました。

「1984年」というキーワードから、「USCカラー」モデル

さらに同セレクトショップ「サイズ?」では2002年に「新色」としてリリースされたアップデートカラー「赤黄」を11年振りに再現しています。

南カリフォルニア大学のスポーツチーム「USCトロージャンズ」のチームカラー「カーディナル」と「ゴールド」を落としこんだ新解釈バージョンですが、その配色にはZX500が生まれた「1984年」というキーワードをマニアックに忍ばせています。

参照：adidas Originals ZX500 OG – size? UK exclusive

• アディダスZX500のデビューは1984年に行なわれたロサンゼルス・オリンピック。その舞台となったスポーツスタジアム「ロサンゼルス・メモリアル・コロシアム」にてZX500は初お披露目されました。
• その誕生の地「ロサンゼルス・メモリアル・コロシアム」をホームにしているのが、南カリフォルニア大学のアメリカンフットボール・チーム「USCトロージャンズ・フットボール・チーム」。
• USCトロージャンズのチームカラーは「カーディナル」と「ゴールド」。
  アップデートカラーとして、そのチームカラーをサンプリング。

「ZX500」というキーワードから誕生の1984年、ロス五輪、とイメージを膨らませ「赤黄」という配色をチョイスしています。

イギリスの人気セレクトショップ「サイズ?」では、ZX500の復刻モデルと前後して定期的に素晴らしい別注モデルを限定リリースし続けています。

トリムトラブの大人気の配色「ロイヤル・ブルー/レッド」をZX500に落とし込んだ「もしも〇〇が青赤だったら」パターンの好モデル。

アディダスの定番カラー「St Deep Lake」の深い青をベースに、グラデーション感を出すことで新解釈を加えています。

ロンドン・オリンピック記念モデル

目の覚めるようなブルースエードが鮮やかな「ZX500」のアップデートカラー。

2012年にイギリス・ロンドン開催された夏期オリンピックを記念してリリースされたメモリアル・モデルです。

ロンドン、ロサンゼルス、ニューヨークを拠点に、ポートレート写真家として活躍するシャニクワ・ジャービス（Shaniqwa Jarvis）とのコラボレイト企画で、少女時代の10年間水泳のクラブチームに所属していたというシャニクワさんが、スイミング・プールのイメージを「ZX 500」のアッパーに落とし込んだというもの。

参照：Shaniqwa Jarvis x adidas ZX 500 /eatmoreshoes.com

シャニクワ・ジャービスさん

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Michele Romeroさん(@micheleromeronyc)がシェアした投稿 – 2018年 6月月9日午後7時49分PDT

スエードを全面に使用するなどのアレンジが加えられ、プールをイメージしたカラーリング、鮮やかな水色／ホワイト／ブルーの配色が清涼感のある仕上がりになっています。

「カントリー」っぽい「ZX 500」。 ユナイテッドアローズ別注モデル

2013年春夏モデルとしてリリースされたユナイテッド・アローズとアディダス・オリジナルスの別注モデル。アップデートのコンセプトは「1980年代のランニングシューズの機能美に、1970年代のベーシックな配色をミックス」ということで「アディダス・カントリー」のカラーパターンを用い「ZX 500」に彩色。

参照：「カントリー？ZX500！」United Arrows District

さらにネオンカラー系のグリーンをアクセントとして（サイドの「アディダスロゴ」やアウトソールなどに）散りばめて80年代テイストをプラスしています。

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