ニューバランス(new balance)の名作ランニングシューズ「M1300」の2010年復刻モデル。M1300JPの「JP」とは日本企画ということで、もちろんファンにはうれしい“メイドイン USA”です。
オリジナル1300のファーストリリースは1985年で、「スニーカーのロールスロイス」とも呼ばれる元祖ラグジュアリースニーカーです。
過去、5年に1度のペースで復刻され5度目となる今回のM1300は、復刻としては初めてビブラム(Vibram)社製のアウトソールを搭載するなどオリジナルのディテールに相当こだわった「過去最高傑作」と評判の一足です。
雑誌シューズマスター(shoes master)13号の「ニューバランスの裏側、B面旅行」によると、出来るだけオリジナルを忠実に再現しようという日本の企画スタッフと、最先端のテクニックで現在最高峰の1300を作ろうではないかというアメリカ側の職人さんと相当大きな価値観の壁があったようです。
「こうした方がきれいに見えるよ」とアレンジを提示するアメリカ側に対し日本スタッフはオリジナルのディテールを追求したいと断り、日本側からはNマークのステッチの部分をあえて丸く縫うなどヴィンテージ系の「ざっくり感」を要求したところ熟練の職人たちから「why?(なぜ?)」「difficult(難しい)」を連発されるなど大変だったようです。(最終的には「こんな不細工はどうだ(いい意味で)」と意図を理解してくれたようです)
こうした「うんちく」を楽しむのもスニーカーの醍醐味ですが、発売当初はうっかりスルー気味で予約などしておらず(2010年3月6日発売、約3万円と高額にも関わらず速完売だったようです)、数ヶ月後ようやく某セレクトショップのネット通販でみつけ購入できました。(ジャストサイズの27.5cmを購入)
かなり性能の高いハイテクスニーカーが普通に売っている今なので、当時ラルフローレンが言ったという「雲の上を歩いているようだ」とは言い過ぎかもしれませんが、足をつつみこむホールド感は抜群で、M576のメッシュモデルよりも若干履いた感じ軽く感じます。特にソールの「かかとの外側」が矯正されているような独特な感触が、歩いていて気持ちいいスニーカーです。
デザイン的にも、スポーツカジュアルやアメカジファッションとの相性はもちろん、モノトーン系やモード系などにもすんなり溶け込むという不思議な魅力の「大人スニーカー」です。
大事に箱にしまっておくとそれだけで10年もすると経年劣化するようで(ミッドソールと本体の境目や、ヒール部分のプラスチックパーツあたりが結構くるみたいですが、そういった経験で泣いた方いらっしゃるでしょう)5年後復刻モデルが出るかどうかわかりませんし、購入するかどうかは別として、どんどん履いて履きつぶすまで愛用していきたいと思います。
- Amazonで探す
- ニューバランス 1300(new balance 1300)
- 取り扱い店を探す
- 楽天市場
- Yahoo!ショッピング