アディダス・サンバ(adidas samba)、メイド・イン・タイランドの1994年製です。
アウトソールがガムソール(写真下A参照)じゃない方のサンバで、箱には「SAMBA SUP. SUEDE SOCCER SHOES」と書いてあります。1980年代にイギリスなどで流通していたサンバ(写真下B参照)の流れを汲むデザインで、現行モデルとしても、やはりイギリスを中心に流通しているデザインのようです。
A)ガムソールの方のアディダス・サンバ image from amazon
B)アディダス・サンバ 1980年イギリスのカタログに掲載されたモデル
(adidas samba 1980 UK catalogue)image from adidas
アディダス(adidas)ブランドの中でも最も古いモデルとしても知られるアディダス・サンバ(adidas samba)は、1950年にサッカーの冬期ゲーム用シューズとして開発されたモデルで、「雪や氷の上を滑らない」をめざしたアウトソールは室内の床でも威力を発揮したことからフットサルやハンドボールなどのインドア・スポーツの選手にも愛用されたシューズです。
イングランドのオールド・サッカーファンの間では「スニーカーの基本として、まずこれ」くらいの定番シューズなのだそうで(イングランドのサッカー少年が最初に履くシューズでもあり、サポーターがサッカーファンであることをアピールするためのシューズでもあるそうです)、細身のフォルムがトゥクリップ *との相性がいいことから、メッセンジャー系の方々など自転車スニーカーとしても再評価されるなど、ストリートアイテムとしても、スポーツシューズとしても現役という希有なモデルです。
* トゥクリップ:自転車のペダルに付け、シューズを固定するクリップ。(ペダルを踏むだけでなく)「引き足」が使えるようにするアタッチメント。
折り返しタイプの長めのシュータンはオールドなサッカーシューズを彷彿とさせ、タンにはトレフォイルプリントの無いバージョン。アッパーにはスエード素材が使用され、爪先のラバー製トゥガードもブラックで統一しています。
サイド部分にはアディダスロゴのプラスチックパーツが埋め込まれ、ストライプの横には金文字で「SAMBA」と印刷されています。
EVA系のクッションパーツがミッドソールに使用されているので、以外とクッションが効いています。アウトソールのパターンは1980年モデル(前出B)の「ノコギリ+吸盤 *」バージョンが採用されています。
* ノコギリ+吸盤ソール:当時のカタログには「屋内・屋外向け吸盤/ノコギリ型ソール」(saw profile sole with suction cups for inside and outdoors)と書かれています。
箱は1990年代特有のデザインで、アディダス・ブルーも現在の(アディダス・オリジナルスの箱の)カラーよりも薄い印象です(経年によることもありますが)。グラデーションなアディダスロゴや、箱のサイドにいくつか並ぶ空気穴など独特な味わいがあります。
また、4カ国語(ドイツ語、英語、フランス語、スペイン語)で「3本ストライプのブランド」とプリントされています。
3本ストライプのブランド:
Die Weltmarke mit den 3 Streifen
The brand with the three stripes
La marque aux trois bandes
La marca mundial de las tres bandas
某セレクトショップでデッド・ストック(未使用品)を購入。ショップの在庫はジャストサイズの27.5cmとハーフサイズアップ(0.5cm大きめ)の28cmがありましたが、すこし大きめに履きたかったので後者を購入しました。
箱のサイズ表にはヨーロッパサイズの9 1/2、USサイズの10、日本サイズの280と書いてあります。
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