アディダス・ラコム SPZL(adidas Lacombe SPZL)は、アディダスの温故知新ライン「スペツィアル」(Spezial)から生まれたモデル。
1960年代後期から1970年代前半にかけて活躍した、オーストラリア出身の名テニス選手、ジョン・ニューカム(John Newcombe)氏のシグネチャーモデルをベースにしたオールドテニスシューズなデザインが特徴。
2016年春夏コレクションから登場以来、(2017年秋冬、2018年春夏と)毎シーズン限定モデルとしてリリースされ続ける、アディダスの新しい定番モデルです。
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2018年モデル。
2017年秋冬以来のリリースとなる「ラコム SPZL」の限定モデル。
シュータンとヒールパッチの配色がオフホワイトに変更され、よりシンプルに。さらに、インソールのプリントも一新しています。
マンチェスターの人気セレクトショップ、オイポロイの製品情報より。
「ラコム SPZL」は、「ニューカム」と呼ばれた、このほぼ忘れ去られたアディダスのテニスシューズを、リメイクしたモデルです。
ベースとなった「アディダス・ニューカム」は、オーストラリアのテニスプレーヤー、ジョン・ニューカム氏のシグネチャーシューズ。
スタンスミスやロッドレーバーと同時期に登場したモデルです。
関連記事:[2018年 春夏モデル]:アディダス・スペツィアル(adidas Spezial 2018SS)
「ジョン・ニューカム」のアッパーに「ロッド・レーバー」のソールを合体。
アディダスの温故知新系スペシャル・ライン「スペツィアル」(Spezial)から生まれたモデル、アディダス・ラコム SPZL(adidas Lacombe SPZL)。
「スペツィアル」からは精巧な復刻モデルだけでなく、過去のアディダスのディテールを一度分解し、再構築する作業が行われています。
「ラコム SPZL」のデザインのベースには、歴史に残るふたりの名テニス選手、ジョン・ニューカム氏とロッド・レーバー氏のシグネチャーモデルを採用。どちらもオーストラリア出身の選手です。
デザインのベース、特にアッパーのフォルムは「アディダス・ニューカム」からの引用。
「ニューカム」のアウトソールは「ノップ」と呼ばれるプロフィール(溝)。小さなボタン状の丸が密集したパターンは「アディダス・タバコ」などとも共通するデザインですが、これをもうひとりのオーストラリア人、ロッド・レーバー氏のシューズのアウトソールと交換しています。
「アディダス・ロッドレーバー」の最初期モデル。アウトソールはヘリンボーン・タイプ。
デザインチームの中心人物、ゲイリー・アスプデン(Gary Aspden)氏は、このハイブリッドモデル「ラコム SPZL」のデザインについて、インタビューで詳細を語っています。
人気セレクトショップ「SNS」のインタビューより。
このコレクション(アディダス・スペツィアル2016年春夏コレクション)では古いモデルの復刻だけでなく、今までカタログには無かった新しいモデルもリリースされています。どのような改造と創造のプロセスを経て、このモデルが生まれたのでしょうか?
今回の自信作は「Lacombe SPZL」「Cote SPZL」の2つのシューズです。どちらも私が率いるチームによって製作されたハイブリッド・モデル。個人的にはLacombe SPZLが大好きです。
「スペツィアル」は本質的に非常に限定的なコンセプトなので、このハイブリッド・ラインは大きな可能性を秘めていると考えています。
Lacombe SPZLは、コレクターである私の友人が所有する、アディダス・ニューカム(adidas Newcombe)に触発されたモデルです。
ソールの金型を別のスタイルに変更し、(「タバコ」と同型のソールを、「ロッドレーバー」のビンテージタイプに変更。)アッパーと合体しています。
また、より良い素材を採用。
弱点をいくつかを置き換えるなど、靴を徹底的に見直す作業が行われました。もとの「ニューカム」のブランドタグは、安っぽい緑色のプラスチックでできていたのです。
最後のパズルのピースは、フォクシングテープを数ミリ細くすること。
最終的にモデルが、洗練されたシルエットを得るための絶妙な判断でした。
* Newcombe(左)とLacombe。
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ファーストカラー 2016年モデル
プレミアムな素材とモダンなカットで、アディダスの背景にある豊かなデザインの歴史を再構築。
そんなアディダス「スペツィアル」ラインから2016年に登場したハイブリッドシューズが、アディダス・ラコム SPZL(adidas Lacombe SPZL)です。
ジョン・ニューカム・モデルをベースに高級感のある素材で再解釈、フォルムも現代風にアレンジしています。
しかし、あくまで古典の「文法」に沿っており、装飾のディテールや、グリーンのシュータン/ヒールパッチにゴールドのロゴなど、オリジナルに敬意を表しています。
「Lacombe」と「Newcombe」。デザインのベースになったモデルに、ネーミングもよせていますが、由来は「デザインチームの母親の苗字」であることなど、スコットランドの人気セレクトショップ「ハノン」のリリース記事には書かれています。
アディダス・ニューカムのヴィンテージモデルを主にベースとしており、今回のリリースにあたり、ゲイリー・アスプデン氏のコレクターである友人から、アディダスの歴史研究家(ドイツ・ヘルツォーゲンアウラハ在住)に快く貸し出されました。
「Diggerdas」(アディダスの古典を「採掘」する人という意味)の異名を持つゲイリー・アスプデン氏は、デザインチームの中心人物です。
「ニューカム」という名前は、オーストラリアのテニス選手に因んで付けられたネーミング。シグネチャーシューズとして60年代後半から70年代までリリースされました。
ソールユニットはアディダス・タバコとよく似ていますが、ニューカムの方が細くてスリムです。
今回、「ラコム SPZL」を作成するにあたって、アッパーにロッドレーバー・ビンテージのアウトソールを合体。フォクシングテープの高さを抑えました。
Lacombeというネーミングについて、
不思議に思っているかもしれないので、お教えしましょう。スペツィアル・チームのフランス人メンバー、
その母親の旧姓に由来します。
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