ナイキ・エアデシューツ(Nike Air Deschütz)は1992年に登場したナイキエア搭載のアウトドアサンダル。
ACGカテゴリーからリリースされたモデルで、アッパーには合成皮革を採用し水中や水回りでの使用を可能にしています。
ネーミング「Deschütz」の由来は(ナイキの本社がある)アメリカ・オレゴン州を南から北へと流れる「デシューツ川」から。
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みんなの「エアデシューツ」
ヴィンテージアイテムへの造詣が深いことでも知られるスタイリスト、原田学氏のコレクションより。レアでベーシックなファーストバージョン。
ナイキのデザイナー「Carsten Franke」さんのコレクションより。こちらもファーストモデル。ブラックアッパー+ナイキロゴと”Air Deschütz”の文字がホワイトのバージョン。
アメリカ・オハイオ州、シンシナティ在住。Etsyでスポーツアイテムを販売する「legitvintage」さんのコレクションより。1996年リリースのエアデシューツ4thモデル。未使用箱有り!
オハイオ州デシューツ川でリバーガイドをしている「Jeff Martinez」さんのコレクションより。1990年代後期リリースの「エアデシューツPR2」のアウトソール。波紋が広がります。
Jeff Martinezさん撮影のデシューツ川(オレゴン州マウピン付近)。
アウトドア・クロストレーニング・サンダル 「エアデシューツ」
北米大手スポーツショップ「イーストベイ」1994年のカタログから。夏向けのアパレル/シューズコーナーに掲載されたナイキ・エアデシューツ2ndモデル。
エア搭載、水陸両用のアウトドアサンダルとして、レディースのカラーリングが2色、メンズが3色展開で掲載されています。
ナイキ・エアデシューツ
エアデシューツは水の中や水回りのための遊び心満載のモデル。
軽量で速乾性に優れたシンセティックレザー製のアッパーが足元をしっかり支えます。ファイロン製の軽量ミッドソールには、踵部分のクッショニングを追加するためのエアソール・ユニットを搭載。
調整可能なストラップを装備。アウトソールには再生素材を使用しています。ウイメンズ イーストベイ価格 $59.95
90012011 ブラック/ホワイト/ブラック
90012441 ネイビー/ブルー/ブラックメンズ イーストベイ価格 $59.95
90011421 ミッドナイトネイビー/スモーク/ブラック
90011011 ブラック/ホワイト/グレープ/シトラス
90011251 ライトブラウン/パープル/パープル
発売当時の雑誌広告から。
北米のアウトドア情報誌「バックパッカー・マガジン」1992年5月号に掲載されたエアデシューツの広告。リリースプロモーションとしては最も初期のものです。
考えてみなくても、サンダルにアッパーが無いのは当然なのですが、ただのサンダルではなくナイキエアを搭載した新しいアウトドアシューズであることを強調。
- 「究極の通気性はアッパーが無いことだ」
- 「ナイキエアなのにアッパーがないのが新しい」
という裏から攻めたキャッチコピーに加え、雑誌1ページを使った大きな写真でデザインの美しさをアピール。広告に説得力を持たせています。
エアクッションと空調の出会い
今、アスリート用のフットウエアはアッパーがなくても利用できるようになりました。
ナイキからサンダルの新製品「エアデシューツ」を紹介いたします。
ナイキエアを搭載したヒール部分は無敵のクッショニング。
しっかりとフィットするためのストラップは調整可能でとても簡単。
前足部分にある芯材は「背骨」にあたる特別なパーツで、快適なミッドソールにはファイロン素材を使用しています。考えようによっては「靴のパーツを持たない高性能のアスレチックシューズ」ということです。
こちらも同年、1992年発行のスポーツ雑誌に掲載されたナイキの広告から。
エアデシューツがずぶ濡れ&過酷なウォータースポーツに耐える素材であることを、逆説的なキャッチコピーでプロモーションしています。
もしもあなたが
長い間呼吸を止めて、
岩場を回避してアウトドア・クロストレーニング用サンダル「エアデシューツ」を乾いた状態にキープしながら、パニックを克服することができるというならば
あなたは本当に、どこかおかしいです。
ナイキ・エアデシューツ
ACG歴代トップ25に輝く名作モデル
ニューヨーク発のカルチャーメディア「ハイスノビエティ」に掲載された「ナイキACG、歴代トップ25」という企画記事から。アウトドアサンダル「エアデシューツ」は名作モデルのひとつとして選出されています。
The 25 Best Nike ACG Models of All Time : highsnobiety.com
「ACGベスト25」を選出したのは、スニーカーヒストリーのライターとして執筆を行なうゲイリー・ワーネット氏。2000年代のスニーカー界隈をロンドンから牽引した「クルックド・タンズ」の元スタッフです。
白いエアデシューツのイラストは2011年リリースの「SOPH.」とのコラボモデル。
エアデシューツを「イエスキリストのサンダル」と形容し、さらに日本でかなり人気のあったモデルであったことを解説しています。
ナイキ・エアデシューツ
ナイキはイエスのサンダルを再発明しました。
「ハイキングブーツを切り刻んで中身をさらけ出す」という広告のキャンペーンで話題を先取りした、このスティーブ・マクドナルド氏によるデザインは、ACGモデルの成功例のひとつと言えるでしょう。
参照:ハイキングブーツを分解すると中からエアデシューツが登場するという、1994年アウトドア雑誌に掲載されたナイキの広告。
ナイキ・エアを搭載したファイロン・ソール。後部と前足部にはストラップを装備し、高いトラクション性能を備えた(靴ではない)アスレチックシューズ。アウトソールに施されたロゴのデザインはエクセレントです。
ウォーター・スポーツや登山、ランニングのためのモデルとして販売され、多くの続編が生まれています。
さらに、天気が変わりやすく湿度の高い日本ではエア・デシューツのようなモデルが必要とされ、プロエディションは大成功を収めています。
ごく最近リリースされた「SOPHNET」バージョンのリリースによって、海外向けのデザインでもあることが明らかになりました。
関連記事:ゲイリー・ワーネットが選ぶ「ACG」名作スニーカー 25選!
「Sophnet. x Nike」コラボモデル
2011年にリリースされた人気ブランド「SOPH.」との別注エアデシューツ。
2011年5月「SOPH.SHOP」JR大阪三越伊勢丹店(当時)のオープンを記念してリリースされた限定コラボモデル。
ナイキのスケートボード用バックパックからアジャスターストラップなどのディテールをサンプリング。SOPH.のコンセプトラインでもある架空のサッカーチーム「F.C.Real Bristol」の2011年のシーズンカラー、トリコロールを採用しています。
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