フレッド・ペリー・スポーツウエア 1960年代の広告より
フレッド・ペリー・テニスウエアは優良品の証です。
「月桂樹の花冠」で知られるフレッド・ペリーのテニス・ウエアは世界的に卓越したブランドです。
それは何年もの間、疑う余地のない事実として知られています。ウィンブルドンやフォレストヒルズで、
あなたはあらゆる場所でフレッド・ペリーを目にすることでしょう。
テニス界のレジェンドがスタートした ロンドン発のシグネチャーブランド
月桂樹の花冠「ローレル・リース・ロゴ」で知られるフレッド・ペリー(Fred Perry)は1952年創業。
1930年代に活躍したイングランド・ストックポート出身のテニス選手、フレデリック・ジョン・ペリー(Frederick john perry)が設立したスポーツウェア・ブランドです。
プレーヤー時代はベストドレッサーとしても知られたフレデリック・ペリー氏は、テニス選手引退後スポーツ・アパレル事業へ進出。テニス用のリストバンド(スウェットバンド)の販売から開始し、ウィンブルドンに由来する月桂樹のマークを施したテニスシャツを開発。ロンドンを拠点としたシグネチャーブランド「フレッドペリー」の誕生です。
フレッド・ペリー・スポーツウエア 1966年の広告より
英国の男性のように
フレッドペリーは毎年さらに冒険者を目指します。想像力豊かな色彩は、全て最新式スタイル。
新しいフレッドペリーのシャツを目撃してください、(ショートパンツやトラウザーズもフレッドペリー製です)
1966年の新ラインはお近くの代理店で。
モッズ・カルチャーの定番アイテムに
また、1950年代後半にはロンドンからユースカルチャー「Mod」が出現。細身のスーツやフィット感にこだわるスタイリッシュなモッズたちはカジュアルシャツとしてフレッドペリーをチョイスするようになります。
モッズ・カルチャーやイギリスのロックバンド「The Who」の研究家としても知られる作家リチャード・バーンズ氏の著書「Mods!」では、モッズ世代の定番カジュアル・アイテムとしてフレッド・ペリーを紹介しています。
「フレッド・ペリー」は綿ニットの半袖スポーツシャツで、トップ部分が3つボタンで開くようになったもの。
元々、テニスウェアとして開発され、設計者フレッド・ペリーは有名なテニス選手でした。
非常に汎用性が高い特徴的なモッズ・アイテムで、リーバイス、またはスーツに合わせます。
廉価バージョンも発売されましたが、左胸にローレル・リースのエンブレムが刺繍された「本物」をお奨めします。
タイ無しでスーツを着用するならば、フレッド・ペリーのシャツを着ることでさらにスマートに。
この外観はモッズ時代全体を通して1つ、2つの修正を加えながら永続的な定番となりました。
これはまさにスポーツブランドがストリートアイテムとなった瞬間であり、この伝統は後の派生カルチャー、スキンヘッド、スエードヘッド、スカ、ノーザンソウルなどの若者に受け継がれていくことになります。
イギリス・テニス界のレジェンド、フレッド・ペリー
選手時代のフレッドペリーは男子テニス史上初のキャリア・グランドスラム、シングルス通算8優勝という輝かしい記録を達成。
「キャリア・グランドスラム」とは、選手時代の間に世界4大大会、全豪(オーストラリア)オープン、全仏(フランス)オープン、ウィンブルドン(イギリス)、全米(アメリカ)オープンにて優勝を果たすこと。
イギリス人選手としてこの記録はまだ破られておらず、男子シングルスとしても、アンディ・マリーが2013年に優勝を飾るまで77年破られなかった記録です。
当時の新聞では、イギリス人として25年ぶりにウインブルドンの優勝者となったフレッドペリーを讃えています。
デイリー・ミラー
1934年7月7日号世界チャンピオン、ペリー氏
地元の歓迎会に出席。
勝利を祝福される。フレッド・ペリー氏は
ロンドン、イーリング区在住。昨日のウィンブルドンの男子シングルスでは、
J・クロフォードを6-3,6-0,7-5で下し、タイトルを奪還。
世界をリードするテニスプレーヤーとなった。イングランドの優勝は
フレッド・ペリー氏が生まれた年、
1909年のA.W.ゴア以来の快挙となった。
偉大なプレーヤーとしてはもちろん、ベストドレッサーとしても人気のあったフレッドペリーがテニスの試合で愛用したシューズが英ダンロップ社製のテニスシューズ。
ウィンブルドン優勝時に試合を支えたアスリートシューズが、ダンロップの「グリーンフラッシュ 1555」(green flash lace 1555)です。
フレッドペリーが愛用したダンロップ社製テニスシューズ「グリーン・フラッシュ」
ジェイソン・コールズ著のスニーカー本「Golden Kicks: The Shoes That Changed Sport」より抜粋。
フレッド・ペリー氏が初めてウインブルドンの予選を通過した1929年。
テニスシューズとして彼が愛用した「グリーン・フラッシュ」が誕生しました。100年以上の長い歴史を持つ老舗メーカー、ダンロップ社は最初のスポーツ専用シューズを制作した事でも知られています。
このシューズ、もとは(ビーチで履かれたことから)「サンド・シューズ」と呼ばれ、(キャンバスとラバーボンドの境目が船の満載喫水線「プリムソルライン」に似ていることから)後にプリムソールとして知られるようになったモデルです。
元祖スポーツシューズ「プリムソール」は安価で機能的でしたが、戦後1920年代になり、人々にはファッション性の高いお洒落な靴が必要でした。
その答えがダンロップ社のグリーン・フラッシュでした。
オリジナル・グリーン・フラッシュは、それ以降のバージョンとは異なりオール・ホワイト。アッパーには薄くステッチが入り、つま先部分のトウボックスには緑色のアクセント「フラッシュ」が施されたデザイン。
成型ラバーによるアウトソールはヘリンボーンパターンを特徴として、グラス(芝)コートでのグリップ力を発揮。控えめな存在であったプリムソールを進化の次なるステップへと導きました。
同著には真っ白なグリーンフラッシュを着用したフレッド・ペリー氏の勇姿が掲載されています。
また、フットボール・ファン目線のビンテージ・スニーカー・コレクターであり、80sカジュアルス・アイテムの収集家としても知られるニール・ハード氏の名著「trainers」(日本語版「スニーカースタイル」)では、「スニーカーの進化に影響を与えた」歴史的にも重要なスニーカーとしてダンロップ・グリーンフラッシュを選出。
コンバース・チャックテイラーやアディダス・スーパースター、ナイキ・エアジョーダン1stなど蒼々たるモデルが並ぶ「殿堂20足」のうちの1足として選ばれています。
偉大な英国人テニスプレーヤー、フレッドペリーは、’34年から3年連続でウインブルドンのチャンピオンになった際、グリーンフラッシュを着用しており、これがさらにシューズの評判を高めた。グリーンフラッシュはこれまでに2500万足以上販売され、人気のピーク時にはイギリスだけで年100万足のセールスを記録した。
レディース・グリーンフラッシュ(1960s オリジナル)
「ebay アイルランド・ストア」に出品された1960年代のダンロップ・グリーンフラッシュ(出品者:juniorsantiniさん)。
付属の説明書
最高品質のコットンとホワイトのライニングを採用。
通気性の高い2重構造になっています。フロント部分の縫い目を排除することで快適性を向上。
トウとヒールにナイロン製の補強材を施し、耐久性を高めました。
スポンジ・インソールとアーチサポート・クッションが真の心地よさを追求します。
ホワイトの形成ソールは、芝やハードコート、またはインドアコートのために特別に設計されたもの。
*おしゃれなビニール袋に梱包されています。
サイズ UK 7(US 8 1/2)1960年代 イングランド製。
ノーサンプトン博物館のグリーンフラッシュ
靴の聖地イングランド・ノーサンプトンにあるノーサンプトン・ミュージアム&アートギャラリーに収蔵されているグリーンフラッシュ。製造日は1960年代初頭ということで、復刻モデルや現行モデルのベースとなっている最もポピュラーなデザイン。
1970年代のグリーンフラッシュ
1970年代のダンロップ・フットウェアの広告より
あなたのプレーするテニスが、
たとえクラブでの少人数のセットに限られていても、
わたしたちは、プロが着用するようなシューズをおすすめします。あなたが必要なのは、ただひとつ。
イギリスで最も売れているテニスシューズ。
ダンロップ・グリーン・フラッシュですまず第一に、ルックスが正統派。
さらに、すべてのタイプのコートで長持ちするために
摩耗しやすい部分を強化。
特別なグリップ力を生むソールパターンを設計しました。また、襟部分やパッド入りのタン、スポンジ・インソールは
専門的な基準に基づいて制作されています。しかし、これだけではありません。
最も大事な点は、
グリーンフラッシュは、ウィンブルドンを念頭に置いて設計しているにもかかわらず、
週末に数セットプレーするような
男性女性に向けて価格設定をしていることです。ダンロップのフラッシュ・シリーズにはさらに、
シリアスプレーヤー向けのスカッシュ・シューズ、
ブルー・フラッシュ。その他にも
レッドフラッシュ、ホワイトフラッシュなどの
デザイン・バリエーションがラインナップ。あなたのゲームに合わせてお選び下さい。
復刻モデル
レトロスニーカーのブームに後押しされ、2004年にはドイツとオーストラリアで、2010年にはイギリスなどで復刻モデルが登場。現在アマゾンUKなどでは(広告と同じタイプの)ノーサンプトン・ミュージアムに展示されている1960年代バージョンをベースとした復刻モデルが流通しています。