ニューバランス（NEW BALANCE）-ブランド情報

ニューバランス（NEW BALANCE）ヒストリー

ウィリアム J ライリー（William J. Riley）
ニューバランス（NEW BALANCE）創業者、ウィリアム J ライリー（William J. Riley）
image from www.handelsblatt.com

1906年

1906年、アメリカ・マサチューセッツ州ボストンにて「ニューバランス・アーチ（New Balance Arch Support Company）」設立。創業者は、33才のイギリス移民、ウィリアムJライリー（William J. Riley）。

ニワトリの足の「3つの爪」が、完璧なバランスを保っていることからヒントを得た、足の裏を3点でサポートする「アーチサポート（土踏まずの矯正）」のためのインソールや、偏平足を矯正するためのシューズを製造するメーカーとしてスタート。

「新しいバランス感覚（New Balance）をもたらす」という製品のセールスポイントがそのまま会社名となりました。

アーチサポートインソール（Arch Support Insole） image from new balance
にわとりが3本の爪を使って完璧なバランスを維持していることに注目したウィリアム·ライリーは、それまであったアーチ（土踏まず）をサポートするデザインに加え、3点を支点としたバランス構造を組み合わせ独自の「アーチサポート・インソール」を開発。シューズの中に入れることで「新しいバランス感覚」をもたらすことからニューバランス（New Balance）というブランド名がうまれました。

ニューバランス・アーチ創業当時のパンフレット image from new balance
扁平足をはじめとした一般的な足のトラブルを例に挙げ、「ニューバランス・アーチ」を使用することで得られるフットケアの効果が書かれています。
Examples of Common Foot Troubles（一般的な足のトラブルの例）、Relieves Pain Restores Foot Health（足の健康を回復させることで、足の痛みを楽にします）、A Foot Supported by Metal or Tightly Bound is Like an “Arm in a sling”.（金属によって、もしくは「三角巾の腕」のように、きつく結びつけて足をサポート。）、New Balance High Heel Metatarsal Support.（ニューバランス・ハイヒール：中足骨のサポート）

1927年

1920年代後半、アメリカを襲った大恐慌を生き抜くためにウィリアム·ライリーは、事業を多様化することに。そのためライリーは1927年、腕利きのセールスマン、アーサー・ホール（Arthur Hall）を雇います（ホールはその後ライリーのビジネスパートなり、ライリー引退後ニューバランスの経営者となります）。彼が参加したことで、ニューバランスアーチ社は順調に業績を伸ばしていきます。

ニューバランス・アーチ創業当時の広告 image from new balance

アーサー・ホール（Arthur Hall）
image from www.carlife.net

1938年

ニューバランスファーストランニングシューズ
（New Balance 1st running shoe） image from new balance

ニューバランスファーストランニングシューズ
（New Balance 1st running shoe） image from galleryimprimerie.com
フランス・パリのギャラリー／ポップアップストア「ランプリメリー（L’Imprimerie）」に展示されている「ニューバランス・オリジナル・トラックスパイク」。1938年ニューバランスは、地元マサチューセッツ州ベルモントのローカルランニングクラブ「ブラウン・バッグ・ハリアーズ（Brown Bag Harriers）」のために、初めてランニングシューズを製作。スポーツシューズメーカーとしてのキャリアをスタートしました。

レディッシュ・ロード・レース 1940
（Reddish Road Race 1940） image from new balance

インソールの製造に加え「インステップ・レーシング」というシューズの構造を開発。（踵（かかと）と甲はしっかりホールドし、つま先はフリーにするという独自の技術）1975年には、この技術が搭載されたランニングシューズ「320」が発売されます。

「320」は、足のつま先の動きを妨げないシューズ設計から、ランナーの圧倒的な支持を獲得。1975年のニューヨークマラソンにて優勝したトップランナー「トムフレミング選手（Tom Fleming）」が着用していたことから注目を集め、1976年にはランニング専門誌｢ランナーズワールド」のトレーニングシューズ部門において「320」はランキング1位の栄冠に輝きます。

当時、地元ボストンのローカルメーカーだったニューバランスは、一躍メジャーブランドの仲間入りを果たします。