“LOOK AT THE FEET” 1972 adidas ad image from adidas
「アディダスのトレーニングシューズは、超軽量でフィット性に優れ、科学的にあなたの足を保護するよう設計されてます」
「SL’72 ※」と「バーシティー ※」をフィーチャーした、アディダス1972年の広告です。
現在ではレトロランニングシューズのイメージが強い「SL’72」ですが、ここではバスケットボールのオールスターゲーム※をイメージに、軽量トレーニングシューズとして新商品を提案しています。
Adidas SL’72 and Varsity image from adidas
(写真上、左から)アディダス SL’72 、バーシティー・レッド。
※ アディダス SL 72(Adidas SL 72)
“Training Shoes” Adidas catalogue’72 image from adidas
(写真左から)「アキル(Achill)」、「オリンピア(Olympia)」、「SL72」。
(写真上)1972年に旧西ドイツで行われた「ミュンヘンオリンピック」に向けてのアディダスの販促カタログより。
スエードアッパーの軽量モデル「アディダス・アキル(adidas Achill)」(一番大きなシューズ)をトレーニングシューズの新商品としてフィーチャー。そのナイロンバージョンとして「SL 72」(小さな写真の一番右)が掲載されています。
「SL72」の72は、オリンピック開催年「1972年」に由来。また「SL」は「super light」(超軽量)の略。
アスリート向けのトレーニングシューズとして生まれた「アキル」と「SL72」ですが、その「ランニング」に特化したデザインは、後のランニングシューズの雛形となり、「SL72」はその後継モデル「SL76」と共に1975年「ランナーズワールド」誌にてシューズランキング1位に輝いています。
Adidas SL 72 image from adidas
アディダス SL 72(カタログを拡大したもの)
関連記事:アディダス SL 72(adidas SL 72)
※ アディダス・バーシティー(Adidas Varsity)
adidas training shoes 1974 image from adidas
(写真左から)「ドラゴン(Dragon)」「バーシティ・レッド(Varsity Red)」
「アンテロープ(Antelope)」「ヴィエナ(ウィーン Vienna)」
(写真上)1974年のアディダスカタログの掲載された「バーシティ(Varsity )」(左から2番目)。
デザイン的には、トレーニングシューズの古典「ローマ(Rom)」の系譜で、さらに当時の人気モデル「ヴィエナ(ウィーン Vienna)」(写真一番右)のスエードバージョンといった位置付けでリリースされました。
adidas training shoes 1974 image from adidas
1974年のアディダス雑誌広告より。
(写真左から)「バーシティ・レッド(Varsity Red)」「ヴィエナ(ウィーン Vienna)」
※ ABA All-Star Game 1971-1972
Charlie Scott and Art Becker
ABA All-Star 1971-1972 image from adidas
(写真上)広告に使用された「バスケットボールゲームのイメージ」は、1972年1月にケンタッキー州ルイビルのフリーダム・ホールで行われた、ABAオールスター・ゲームからの一枚。
白のユニフォーム(イースタン・カンファレンス)は、バージニア・スクワイアーズ(Virginia Squires)のチャーリー・スコット(Charlie Scott)。赤のユニフォーム(ウエスタン・カンファレンス)は、デンバー・ナゲッツ(Denver Nuggets)のアート・ベッカー(Art Becker)です。
試合は「142-115」で、イースタン・カンファレンスが勝利しています。
(写真下は)1973年のアディダスカタログに掲載された同ショット。チャーリー・スコットもアート・ベッカーもアディダスのシューズを着用してるのがわかります。写真奥は、ケンタッキー・カーネルズのアーティス・ギルモア(Artis Gilmore)。彼もアディダスを着用しています。
ABA All-Star Game 1971-1972 image from adidas